SMBC日興証券とSMBCフレンド証券の統合でIPOはどうなる?
三井住友銀行の持株会社「三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)」のグループ会社でありながら、別々の証券会社として独立していたSMBC日興証券とSMBCフレンド証券が平成30年1月に統合される予定です。
「IPO」という視点で見ると、SMBC日興証券は主幹事実績も多く、かつ幹事案件も多いためIPO投資では必須の証券会社です。
また、SMBCフレンド証券も地味ながら年に数件、主幹事を務めることもある穴場証券会社でもあります。
この2社が合併することで、IPO事情に変化はあるのでしょうか?
日興証券とフレンド証券の主幹事実績
まず、SMBC日興証券とSMBCフレンド証券の主幹事実績を確認すると以下の通りです。
年 | 日興証券の 主幹事案件数 |
フレンド証券の 主幹事案件数 |
2015年 | 27件 | 2件 |
2014年 | 9件 | 0件 |
2013年 | 9件 | 0件 |
2012年 | 4件 | 1件 |
2011年 | 4件 | 1件 |
単純計算ですが、統合後のSMBC日興証券は主幹事案件が年に1件くらいは増えるかも?という影響度合いです。
抽選倍率はさらに厳しくなる?
主幹事案件は年に1件程度は増えるかもしれませんが、一方で、IPOに申し込む口座数は増加するはずですので、今以上に抽選倍率は厳しくなることが予想されます。
なお「証券会社別の口座数一覧(穴場証券はどこ?)」に記載した通り、SMBC日興証券の口座数は260万口座を超えています。
*SMBCフレンド証券の口座数は調べても見つけられませんでしたが、顧客預かり資産は約4兆円で国内証券会社内ではTOP10に入る規模ですので、数十万口座はあるのではないかと予想します。
トータルで考えると、SMBC日興証券の魅力が少し下がる、というのが管理人の予想です。
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