複数証券会社での同一需要申告をNGとする証券会社

 

IPO投資では、複数の証券会社に口座を開設し、複数の証券会社からIPOに申し込むことが当選確率を上げる正攻法されています。

管理人自身、主幹事と平幹事の複数証券から需要申告することは少なくありません。

しかし、実は、一部の証券会社では、複数の証券会社から同一の需要申告(重複申告)を行うことをNGとしています。

つまり銘柄AというIPO銘柄に証券会社Bと証券会社Cから需要申告を行うことを禁止する、という意味です。

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どの証券会社でNGなのか?

管理人が確認している証券会社は以下の3社です。

・マネックス証券
・松井証券
・エイチ・エス証券

■マネックス証券

マネックス証券でも以下の記載があります。

ブックビルディングのお申込みにおいては、複数の証券会社に同一の需要申告を行うことは、ご遠慮いただきます。当社と同時に他社において需要申告を行っていることが確認された場合には、当社への需要申告は無効とさせていただきます。

こちらも明確に「需要申告が無効になる」と記載しています。

出典:マネックス証券「株式らくらく口座」の特長 > 新規公開株(IPO)・PO

#こちらは、一般的な総合口座(証券総合取引口座)とは異なり「株式らくらく口座」と呼ばれる口座の紹介ページです

■松井証券

松井証券では需要申告画面で以下の記載があります。

私は、上記会社について、他の証券会社での需要申告はしていません。

実際の画面キャプチャは下図の通りです。

松井証券:需要申告画面 複数の証券会社からの同一需要申告NG

表現はマネックス表現に比べると緩いですが、需要申告の画面で記載されており、漠然とですがより強い拘束力を感じてしまいます。

■エイチ・エス証券

エイチ・エス証券では需要申告画面で以下の記載があります。

同一の投資者において、当社および他社における重複のお申込みはできません。重複のお申込みがない方はチェックしてください。

実際のキャプチャは下図の通りです。

エイチ・エス証券では重複需要申告を禁止

松井証券同様、需要申告の画面で記載されており、漠然とですがより強い拘束力を感じてしまいます。

重複申告を禁止する根拠

重複申告(同一の需要申告に複数の証券会社から申し込むこと)を禁止する根拠には、日本証券業協会の「会員におけるブックビルディングのあり方等に関するワーキング・グループ」報告書(PDF)に記載されています。

まず、問題意識として下記の通り、需要申告が複数の証券会社からなされることで、需要が重複集計され実需と乖離してしまい、適切な公開価格設定が阻害される可能性が懸念されています。

「ブックビルディングの際の新規公開株の配分を求めて、一部の投資家が同一の需要を複数の証券会社に重複して申告していると言われている。その結果、需要が重複過大に集計されることにより、実需から上方に乖離した公開価格が決定される恐れがある。」

そこで、自主規制として以下の通り、重複申告を防止する記載があります。

重複申告の防止への対応

主に個人顧客の実需に基づかない重複申告を防止する観点から、各社の社内規則等において適宜その方策(例えば、個人投資家に対しては需要申告時に前受金を受領すること、実需に基づかない申告は公開価格を歪める恐れがあるため禁止されている旨の普及・啓発を行うこと、自社内における重複申告排除のための名寄せ事務など)を定めることを義務付ける。

さらに本協会においても、投資家の実需に基づかない申告は公開価格を歪める恐れがあるため禁止されている旨、HP等を通じて必要な普及・啓発を行うこととする。

これが上述の3社で重複申告をNGとしている根拠と考えられます。

実態は?

今まで複数証券会社から同一IPOに需要申告したから注意を受けた・落選した、という話は寡聞にして知りません。

ただし、主幹事も平幹事も多いみずほ証券、平幹事も多く完全公平抽選で人気のマネックス証券が該当しますので、万一、複数証券からの同一需要申告と認識されて無効にされる可能性についてはご留意下さい。

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