ソーシャルワイヤー(3929)の初値予想

 

12月24日、東証マザーズに新規上場予定のソーシャルワイヤー(3929)の初値予想です。

仮条件:1,480~1,600円
公開価格:1,600円
初値予想:2,400円

社名変更されていますが、ネットエイジ(ngi group)の子会社だった「未来予想株式会社」です。懐かしいです。

関連記事:ソーシャルワイヤー(3929)のIPO抽選結果

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初値予想の根拠

ソーシャルワイヤーの初値予想を2,400円とした根拠は以下の7点です。

1)東証マザーズ上場のネット系小型IPO
2)業績は右肩上がりも経常利益は2億円のみ
3)ユナイテッド出資企業のIPOが続く
4)株価1.5倍でロックアップが外れるVCが多い
5)予想PERは29.22倍も利益率の悪さが気になる
6)ケイアイスター不動産との同日上場
7)SBI証券主幹事IPOでの初値加熱感有り

1)東証マザーズ上場のネット系小型IPO

仮条件の上限1,600円ベースで計算した際の吸収金額は9.9億円です。(オーバーアロットメント分を含みます)

レンタルオフィス等のインキュベーション事業も行っているものの、人気が出やすい東証マザーズ上場のネット系小型IPOと言えるかと思います。

#ニュースワイヤー事業とインキュベーション事業の売上比率は5:4くらいです。

2)業績は右肩上がりも経常利益は2億円のみ

業績は綺麗に右肩上がりです。

ソーシャルワイヤーの売上高推移(目論見書より)

売上高だけでなく経常利益も順調です。

ソーシャルワイヤーの経常利益推移(目論見書より)

グラフで売上高・経常利益の推移を見ると右肩上りで急成長中のように見えるものの、4期前に既に経常利益5,4795万円を出してしまっており、会社発表の通期予想では経常利益2.0億円では物足りない印象です。

3)ユナイテッド出資企業のIPOが続く

筆頭株主は、東証マザーズ上場のユナイテッド(2497)です。

ユナイテッドは、元々mixiなどの株主だったことでも知られる「ネットエイジ」です。ネットエイジは、社名を「ngi group」に変更し、当時名証セントレックスに上場していたフラクタリストを吸収して、さらにJASDAQ上場のDAC(4281)によるTOBを受け、社名変更やスパイアの吸収合併などを経て現在に至ります。(DACが博報堂傘下のため、ユナイテッドも博報堂系です)

そして、ソーシャルワイヤーは、創業時の社名は「未来予想株式会社」で、ネットエイジの出資を受けていました。(#ソーシャルワイヤー取締役の杉本氏がネットエイジ出身です)

そんなユナイテッドの出資企業は、去年からIPOが続いており、
・2014年12月:データセクション(3905)
・2015年7月:富士山マガジンサービス(3138)
の2社に続きます。

2社ともネットエイジ時代の出資であり、ソーシャルワイヤーへの出資スタンスと似ているのではないかと思われます。

#なお、残念ながら、データセクションも富士山マガジンサービスの現在の株価は初値を下回っています。

4)株価1.5倍でロックアップが外れるVCが多い

基本的にロックアップは90日でかかっているものの、VC各社は株価が公募価格の1.5倍になると外れる条項が付いています。

以下のVCは1.5倍でロックアップが外れます。
・ユナイテッド株式会社:26.06%
・タキオン野心満々投資事業有限責任組合:8.97%
・SBI-KLab Startup1号投資事業有限責任組合:2.89%
・SBIアドバンスト・テクノロジー1号投資事業有限責任組合:2.89%

なお、こっそりと(?)みずほキャピタル第3号投資事業有限責任組合へはロックアップが設定されていません。持ち株割合は1.39%と低いものの40,000株です。公募と売出の合計株数が540,000件ですので、嫌な株数です。

#ユナイテッドとタキオン野心満々投資事業有限責任組合は、売出にも入っています。

5)予想PERは29.22倍も利益率の悪さが気になる

仮条件の上限1,600円ベースで計算した会社予想PERは29.22倍です。

東証マザーズのネット系と見ると、割高ではなく、株価上昇の余地はまだまだありそうです。

ただし、実際には、レンタルオフィス等のインキュベーション事業の売上比率も高く、平成28年3月期の会社予想業績は、
・売上高:19.13億円
・営業利益:2.07億円
・経常利益:2.00億円
となり、営業利益率、経常利益率ともに約10%強しかありません。

この利益構造でPERが既に29.22倍というのは、十分に高いとも考えています。

6)ケイアイスター不動産との同日上場

吸収金額25億円を超える中規模IPOとなるケイアイスター不動産との同日上場です。

ただし、東証2部上場で人気も低そうなため、需給面ではそこまで悪化要因ではないと予想します。(懸念するレベルではないと判断しています)

なお、12月22日上場のソネット・メディア・ネットワークスが初値付かず24日へ持ち越しとなり、事実上の3社同時上場になります。
#参考:ソネット・メディア・ネットワークス(6185)はカイ気配で初値付かず(即金規制へ)

7)SBI証券主幹事IPOでの初値加熱感有り

ソーシャルワイヤーの主幹事はSBI証券ですが、直近のSBI主幹事IPOでは
・あんしん保証
・インベスターズクラウド
と初値を付けた直後に急落した銘柄が続いており、その点が嫌気される懸念はあります。

▼あんしん保証の初値形成日の株価チャート(S安)

あんしん保証のIPO後、初値が付いた日の株価チャート

▼インベスターズクラウドの初値形成日の株価チャート

インベスターズクラウドのIPO初日の株価チャート

関連記事:
あんしん保証(7183)の初値は+292.5%
インベスターズクラウド(1435)の初値は+93.3%(1.9倍)

ただし、12月15日に同じくSBI証券主幹事で「ダブルスタンダード」が上場しますので、その結果次第では、この流れが大きく変わる可能性も十分あります。
#参考:ダブルスタンダード(3925)の初値予想
#参考:ダブルスタンダード(3925)の初値は公募価格の2.3倍

初値予想のまとめ

前評判も良く人気にはなると思うものの、ネットエイジの出資先として未来予想株式会社時代から知っている身としては、事業実体と前評判に乖離があるように思えています。

「@Press」の利用経験もあるため、顧客単価も肌感覚としてありますが、ここままで売上を積み上げたことに驚きです。

B2Bビジネスで既に売上高19億円のベンチャーです。その利益率が10%程度という点はマイナス要素として見ています。

また、VCのロックアップ状況など、需給面での不安要素もあることから、仮条件の上限1,600円で公開価格が決定すると想定し、その1.5倍にあたる2,400円を初値予想とします。

12月25日にIPO予定だったグラフィコが上場中止となり、年末最後の注目IPO銘柄はソーシャルワイヤーになりそうです。
#参考:グラフィコが上場中止(東証が承認取り消し

ソーシャルワイヤーのセカンダリー投資については、触手を伸ばしたい思いはあるものの、見送ります。先述の通り、VCのロックアップが外れた際の売りも強く、また中長期でも大きな成長性は期待出来ないのではにか、と考えているためです。

#セカンダリー投資については「IPO抽選に落選した場合の投資 – セカンダリー投資」をご覧ください。

ただし、1.5倍までは固いと予想しているため、需要申告には積極参加です。

なお、幹事証券以外に岡三オンライン証券でも需要申告を受け付けています。

関連記事:
ソネット・メディア・ネットワークス(6185)はカイ気配で初値付かず(即金規制へ)
グラフィコが上場中止(東証が承認取り消し)
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初値予想の参考サイト一覧
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