かんぽ生命保険(7181)の初値予想

 

11月4日に新規上場予定のかんぽ生命保険(7181)の初値予想です。

公開価格:2,200円
初値予想:2,300

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かんぽ生命保険(7181)の初値結果はこちら

#同日上場の「日本郵政(6178)の初値予想」と「ゆうちょ銀行(7182)の初値予想」はこちら

初値予想の根拠

根拠は以下の5点です。

1)PER・PBRベースでは割安感なし
2)3社同時上場で吸収金額も多いため需給面で不利
3)郵政3社の中で枚数が一桁少ない
4)成長性に期待はされていない
5)国策IPOであり公募割れは許されない

特に「3)郵政3社の中で枚数が一桁少ない」点は、日本郵政・ゆうちょ銀行と比べて特徴があります。

1)PER・PBRベースでは割安感なし

まず、PER・PBRを見ると割高とまでは言えないものの、割安感はありません。

銘柄名 PER
(倍)
PBR
(倍)
かんぽ生命保険(7181) 15.9 0.67
第一生命(8750) 15.0 0.69
東証1部平均 17.1 1.30

 

PBRが低く割安に見えますが、金融系ではPBRが1.0倍を割ることは珍しくありません。

株価の割安・割高を判断する上で代表的な指標であるPERとPBRの視点では、妥当な公開価格が設定されたと思います。

(当初の仮条件の上限である2,150円でも良かったと思いますが、、、)

2)郵政3社同時上場で吸収金額も多いため需給面で不利

通常の東証マザーズ上場で時価総額100億円未満程度のIPOでも、同日に2銘柄が重複すると短期資金が分散される点が懸念されますが、今回の郵政上場のインパクトは相当大きく、需給面では相当不利だろうと予想しています。

3社の吸収金額が約1兆4,000億円超と言われています。もちろん、機関投資家や長期志向の個人投資家が初日に売るとは考えられませんが、仮に10%の売りが出ても1,400億円、5%でも700億円です。

最近の東証1部の売買代金が2兆円程度ですので、かなりのインパクトが予想されます。

#いわゆるインデックスファンドの買い入れは、TOPIXに組み入れられるタイミングに合わせるので、12月末時点と言われており、上場日での機関投資家による大量の買いは期待出来ません。

3)郵政3社の中で枚数が一桁少ない

普段のIPOに比べれば大型IPOですが、日本郵政、ゆうちょ銀行と比べると吸収金額も少なく、かつ、株価が高く設定されたため、IPOで配分された株数(枚数)が日本郵政・ゆうちょ銀行に比べると一桁少なくなっています。

銘柄名 時価総額
(億円)
吸収金額
(億円)
公募株式数 配分枚数
日本郵政(6178) 63,000 6,930 495,000,000 4,950,000
ゆうちょ銀行(7182) 65,250 5,980 412,442,300 4,124,423
かんぽ生命保険(7181) 13,200 1,452 66,000,000 660,000

 

#日本郵政は公募価格1,400想定で計算

ご覧の通り、日本郵政・ゆうちょ銀行に比べ、吸収金額では20%〜25%程度の規模ですが、配分枚数では13%〜16%程度と、株価が高い影響で相対的に希少性が増しています。

とは言え、大型IPOである点に変わりはなく、希少性による値上がりはあまり考えられません。

ただし、今回の郵政上場では「日本郵政・かんぽ生命保険・ゆうちょ銀行の3社をまとめて購入する」という流れがあります。

事前に株式分割を行い、3社を購入してもNISA枠内の100万円以下に設定したことも「3社セット」と言われる理由です。

その中、日本郵政・ゆうちょ銀行に比べて配分枚数が10分の1近い、かんぽ生命保険は、3社全てに申し込んだもののIPO抽選で落選した個人投資家も多いはずです。

そういった3社全て購入したかった個人投資家の一部は、公募価格と同程度ならIPO後に市場で購入しようとするのではないか、と予想しています。

#日本人は妙なところで律儀と言いますか頭が硬い部分があり、「3社揃えるのが基本」と刷り込まれてしまうと「揃えたくなる」と予想しています

なお、この点は、日経新聞の「高配当利回り・割安感に投資家需要強く 郵政2社株の価格決定」という記事でも以下のように記載されています。

主幹事証券によると、事前の調査でゆうちょ銀は売り出し株数4億1200万株強に対して購入の需要が5倍以上、かんぽ生命は6600万株に対して10倍以上の需要があったという。

投資家の中には、日本郵政、ゆうちょ銀、かんぽ生命の3銘柄をセットで買いたいと考える人も多い。そのため売り出し数が少ないかんぽ生命の倍率が特に高くなったとみられる。

管理人個人としては「割安感」は全く感じていませんが、この倍率が本当であれば、IPO後の需要はかんぽ生命保険が最も大きいかもしれません。

追記@11/12:エイチ・エス証券では抽選倍率50倍超でした
関連記事:郵政3社の抽選倍率 – エイチ・エス証券公表

4)成長性に期待はされていない

郵政3社全てに言えることですが、一般的に成長性には期待されていません。むしろ、成長性に疑問符が投げかけられてしまっています。

そのため、今後の値上がり益を狙った長期投資目的の買いも多いとは考えられません。

先述のPER水準も考慮すると株価上昇によって得られるキャピタルゲイン目的での買いは、2,200円水準では難しいです。

5)国策IPOであり公募割れは許されない

この郵政上場が国策IPOであり、公募割れは許されないと言われてます。

今回の郵政上場は、国が保有している株式の売却であり、その売却益は東日本大震災の復興財源に充てられるとされています。

また、国の持株売却は、今後も段階的に実施される予定とされており、その際の売却益を確保するためにも、初回の売出しである今回のIPOで公募割れは許されません。

そのための地ならしとしてIPO市場を冷え込まさないように東証も証券会社も気をつけてきました。(gumiショック後の対応など)

初値予想のまとめ

以上のように、全体的には
・成長性がない中でPER・PBR共に妥当
・3社での吸収金額が大き過ぎて需給悪化
・国策IPOとして公募割れはだけは回避
という要素からは公募価格の2,200円または微増の2,250円を初値予想としたいところでしたが、3社に申し込んでかんぽ生命保険のみ外れた個人投資家の需要期待も若干見込んで2,300円という予想です。

なお、同日上場の「日本郵政(6178)の初値予想」と「ゆうちょ銀行(7182)の初値予想」も行っています。

関連記事:
郵政3社の抽選倍率 – エイチ・エス証券公表
初値予想の参考サイト一覧
IPO抽選に落選した場合の投資 – セカンダリー投資
IPOはローリスク・ハイリターン投資
複数証券会社の資産を一括管理する方法

 - 初値予想

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