IPOはローリスク・ハイリターン投資
近年のIPO(新規公開株)は「ローリスク・ハイリターン」の投資手法です。
それはデータを見れば一目瞭然です。
2012年〜2015年のIPO実績210件の内、
・初値が公募価格を上まったのは177件で勝率84.3%
・初値ベースの平均損益率は+90.6%
という極めて勝率が高くリターンも高い状況です。
さらに勝率を上げるには
マネックス証券のIPO実績を整理したコンテンツは秀逸で、IPO投資の勝率を上げるためのヒントが一杯です。
1)新興市場の勝率が高い
2)時価総額100億円未満の勝率が高い
1)新興市場の勝率が高い
東証マザーズの勝率は94.2%%、東証ジャスダックの勝率は88.5%です。
対して、東証1部の勝率は55.0%、東証2部の勝率は51.9%と五分五分です。
市場名 | 勝率 |
東証1部 | 55.0% |
東証2部 | 51.9% |
東証ジャスダック | 88.5% |
東証マザーズ | 94.2% |
2)時価総額100億円未満の勝率が高い
時価総額100億円未満の勝率は94.5%です。
対して、時価総額1,000億円以上の勝率は44.4%、時価総額100億円以上1,000億未満の勝率は63.6%であり、時価総額1,000億円超の大型IPOの勝率は極端に低いことが分かります。
時価総額 | 勝率 |
1,000億円以上 | 44.4% |
100億円以上1,000億円未満 | 63.6% |
100億円未満 | 94.5% |
#出典のマネックス証券作成のIPO投資シミュレーションは、2012年から2015年9月16日までに東京証券取引所に直接上場した210銘柄(ETFやJREITを除く)が対象で、ジャスダック市場に上場した銘柄については、2013年7月の東証と大証の現物取引の統合後に上場した銘柄のみが集計の対象です。
ローリスク・ハイリターン投資
以上の実績からローリスク・ハイリターン投資と言い切っても差し支えないと考えています。
特に
・上場市場:東証マザーズ、東証ジャスダック
・時価総額:100億円未満
という条件を満たすIPOの勝率は特に高いことが分かります。
多くの個人投資家にとってはIPO銘柄を手に入れるには、抽選配分に頼ることになりますが、IPO抽選に当選さえすればローリスク・ハイリターン投資となります。
需要申告に申込むのは無料ですので(多くの証券会社では入出金の手数料を証券会社が負担)、どんどん申し込んでしまうのがIPO投資のセオリーです。
なお「IPO投資で資金が必要なタイミングに注意」でも記載しましたが、購入申込時まで資金不要&辞退してもペナルティ無しの野村證券、いちよし証券、岡三オンライン証券はどんどん申し込むのに適した証券会社と言えます。
関連記事:
・IPO引受証券会社
・初値予想の参考サイト一覧
・2つのIPO配分方法 – 裁量配分と抽選配分
・IPO情報サイトの「抽選配分数」予想はハズレが多い
・IPO初値結果
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