LINE(3938)は仮条件変更で再度の需要申告が必要?!

 

7月15日に東証で上場予定のLINE(3938)ですが、まさかの需要申告開始後の7月4日時点で仮条件の変更がありました。

既に需要申告が始まっている最中での仮条件の引き上げで、具体的には
・2,700~3,200円

・2,900~3,300円
へ変更されました。

この需要申告開始後の仮条件価格変更に伴い「再度、需要申告を行う必要がある」場合がありますので、ご注意ください。

具体的には以下の通りです。

#SBI証券の場合については7月6日に訂正を行い、こちらの「LINE仮条件引き上げ:SBI証券は申告価格を3,200円→3,300円に自動変更してくれる」で個別にも記載しています。

#抽選結果:LINE(3938)の抽選結果 – 野村・マネックスで当選

再度、需要申告を行う必要がある場合

以下の条件を満たす場合は、需要申告を再度行うか需要申告の訂正が必要です。

1)既に需要申告を済ませている
2)公募価格が仮条件の上限で決定すると考えている
3)価格で「成行」を選択せず指値で指定している(例:3,200円)

詳細を以下でご説明しますが、需要申告済みで本気でLINEのIPOに当選したい方は1)2)は飛ばして頂いて問題ありません。

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さらに細かい理由は飛ばして各証券会社での必要な対応だけ知りたい方は「再需要申告または訂正が必要な証券会社」へ進んで下さい。

1)既に需要申告を済ませている

当然ですが、まだ需要申告を行っていない方は問題ありません。

気にせず今から普通に需要申告を行ってください。

#なお、主幹事の一社である三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、そもそもインターネット経由の需要申告は明日7/5(火)開始です。

2)公募価格が仮条件の上限で決定すると考えている

仮条件価格が「2,700~3,200円」から「2,900~3,300円」に変更されましたが、それでも公募価格(募集価格)は従来の仮条件の上限である3,200円以下(2,700円〜3,200円の間)で落ち着く、と考えている場合は、需要申告のやり直し、訂正は不要です。

厳密には、既に行った需要申告での価格より高い価格の公募価格が付くとは考えない、または、3,300円では高過ぎて当選したくないと考えている場合も、再度の需要申告や訂正は不要です。

ですが、
・変更後の仮条件の上限3,300円か3,250円に決まる
・公募価格3,300円か3,250円でも欲しい
と考えている場合は、以下3)に示す通り「指値」で需要申告している場合は、需要申告のやり直し、または訂正が必要です。

3)価格で「成行」を選択せず指値で指定している(例:3,200円)

証券会社によって、需要申告で申込価格を指定する方法が異なります。

基本的には、
・具体的な金額を指定する(指値)
・成行を選択する
の2つの方法を両者提供している、または片方だけ提供しています。

ここで「成行」を選択して需要申告している場合は、そのままで問題ありません。

仮に新仮条件の上限である3,300円に決まった場合、「成行」指定であれば3,300円で抽選対象となります。

しかし問題は、指値で需要申告していて、かつ公募価格が3,300円で決まった場合です。

具体的には以下のようになります。

需要申告価格 抽選の取扱 理由
2,700円〜2,850円 無効 新仮条件を満たさないため
2,900円〜3,200円 抽選対象外 公募価格3,300円未満のため
成行 抽選* 公募価格3,300円で抽選

*成行の場合でも、買付余力の問題があります。詳しくは後述の「成行」でも買付余力に要注意をご覧ください。

以上のように、既に指値で需要申告している場合、公募価格が3,250円/3,300円で決定すると抽選の対象にすらなりません。

そのため、需要申告期間中に「3,250円」「3,300円」または「成行」で需要申告し直す/訂正する必要があります。

再需要申告または訂正が必要な証券会社

以下は、あくまでもネット申込を前提としており、かつ、現時点での情報を元に整理しています。

公募価格が新仮条件の上限3,300円か3,250円で決まると考えている場合、以下の証券会社では需要申告のやり直し、または訂正が必要です。

証券会社 必要な対応 補足
野村證券ネット&コール 抽選参加で価格指定なし
大和証券 抽選申込で価格指定なし
SMBC日興証券 需要申告の取消後に
新たな需要申告
指値のみ(成行なし)
需要申告の訂正機能なし
みずほ証券
*指値の場合
需要申告の取消後に
新たな需要申告
需要申告の訂正機能なし
みずほ証券
*成行の場合
対応不要 成行の場合は対応不要
三菱UFJモルガン
スタンレー証券
ネット申込は7/5開始
SBI証券
*3,200円で指値の場合
対応不要 指値のみ(成行なし)
自動で3,300円に変更
マネックス証券
*指値の場合
需要申告の取消後に
新たな需要申告
or
需要申告で上書き
再度、需要申告を行うと
前回の需要申告を上書可能
マネックス証券
*成行の場合
対応不要 成行の場合は対応不要

*未調査:東海東京証券、カブドットコム証券

以上、まとめると需要申告で対応が必要なのは、
・SMBC日興証券(全員)
・みずほ証券(指値)
・SBI証券(全員)
・マネックス証券(指値)
です。

なお、SBI証券に関しては、需要申告の価格を3,300円に修正しておかないと、公募価格が3,300円に決まった場合、抽選対象外となり当選できないだけでなく、IPOチャレンジポイントも取得出来ません。

訂正:SBI証券は特殊なルールが存在し、仮条件の上限価格(3,200円)で需要申告している場合、自動的に変更後の上限価格(3,300円)に変更されます。そのため「買付余力さえ足りていれば」何もしなくても抽選対象となり、落選した場合はIPOチャレンジポイントを入手可能です。

詳しくは「LINE仮条件引き上げ:SBI証券は申告価格を3,200円→3,300円に自動変更してくれる」をご覧ください。

#参考記事:SBI証券で抽選対象外だとIPOチャレンジポイントを入手不可

「成行」でも買付余力には要注意

「成行」で需要申告を行っている場合、上述の通り、需要申告のやり直しや訂正は原則として不要です。

ただし「成行」で需要申告していても「買付余力」には注意が必要です。

具体的には、抽選のタイミングで買付余力が320,000円しか存在しなかった場合が問題となります。逆に言えば、抽選のタイミングで買付余力が330,000円以上存在していれば問題ありません。

■マネックス証券で「成行」していの場合

マネックス証券では需要申告の際に申告価格に基づく買付余力が必要です。

今回のLINEのIPOで言えば、当初の仮条件2,700円〜3,200円に対して「成行」(100株)で需要申告するには、その時点で買付余力(買付可能額)は3,200円×100株分の32万円が必要です。

マネックス証券は、需要申告時に「申告価格 × 申告株数」分の金額を買付余力から差し引く「資金拘束」を行う証券会社のため、本来は、需要申告の時点で仮に当選した場合、実際に購入可能な資金を有していることを確認していました。

しかしながら、今回は需要申告開始後に仮条件価格が変化し、上限が上がってしまったため、新仮条件の上限3,300円または3,250円で決まった場合、既に資金拘束している資金だけでは不足してしまいます。

つまり「成行」で100株の需要申告を行って32万円が資金拘束を受けている場合、仮条件の上限が引き上げられ、本来ならば33万円の資金拘束が必要になってしまった、ということです。

マネックス証券では、本日付で以下の通り対応がリリースされています。

募集・売出価格が3,200円(変更前の仮条件の上限)を超える価格で決定し、抽選結果が「当選」もしくは「補欠」の場合、口座のお預り金残高によっては不足金が発生します(※1)。

※1 「当選(もしくは補欠)」で不足金が発生した場合は、ご入金いただかないと「購入申込」ができませんのでご注意ください。

マネックス証券では、買付余力が不足していても抽選対象となり、当選か補欠になる可能性があるそうです。

ただし、買付余力が足りない場合、不足分を入金しないと購入申込が出来なくなる、とのことです。

■みずほ証券で「成行」指定の場合

みずほ証券の場合、需要申告(厳密には「抽選参加サービス」への申込み)のタイミングで、「申込株数 × 申込価格」で計算される「仮購入代金」が買付余力に存在することが求められます。

これはマネックス証券と同様でが、みずほ証券は「資金拘束」がなく買付余力は減りません。

そして、今回、みずほ証券では7/4時点で以下のようにリリースされています。

既に申し込まれたお申込価格が「成行」の場合は、変更後の仮条件価格の上限価格でお申し込みいただいたものとみなして取り扱います。

みずほ証券では、抽選時に買付余力が不足していた場合、恐らく「落選」になると考えられます。

理由は、マネックス証券と異なり資金拘束を行っていないため、需要申告後に出勤したり現物株式を購入したりして買付余力が減少する事も想定されており、その際は以下の通り「落選」となる旨が記載されているためです。

前2項の場合、抽選時にお客さまのお取引口座における現金およびMRFの残高の合計が、当該新規/既公開株式等の募集または売出価格にお申込数量を乗じた金額以上であることを当社が確認できなかった場合には落選として取り扱います。

今回もこのルールが適応されると推測します。

みずほ証券で需要申告を行った方は抽選時の買付余力にご注意下さい。

大和証券も抽選時の買付余力に注意

大和証券では、需要申告(厳密には「抽選参加サービス」への申込み)を行う際、みずほ証券同様に買付余力の確認は行われるものの資金拘束は受けません。

さらに申込価格の指定がありません。

「決定された公募価格で購入する権利」を抽選で配分しているだけです。

そのため、事実上「成行」で需要申告しているのと同じなのですが、みずほ証券同様に資金拘束がないため、大和証券でも抽選時に「購入概算代金(募集価格×申込株数)」分の買付余力を満たしていないと落選となります。

そのため、大和証券では以下のリリースがされています。

抽選参加サービスをお申込みのお客さまは、抽選日である2016年7月11日(月)に、お申込銘柄の購入概算代金(募集価格×申込株数)以上のお預り金、ダイワMRFおよび円普通預金(大和ネクスト銀行)(インターネット入金取引による入金予約分を含みます)ならびに前日のダイワMMFの残高をご用意していただく必要があります。

「32万円入金して需要申告しただけ」の場合、抽選で弾かれます。

抽選日までに追加で1万円入金して下さい。

 

以上、LINEの仮条件変更に伴う需要申告の注意点等でした。

一気にまとめてしまうと、
・需要申告をし直す/訂正する必要がある場合
・抽選時までに買付余力を増額する必要がある場合
が存在する点にご注意ください。

なお、今回のLINE上場は既に「上場ゴール」と言われる等、IPO株として評価が分かれていますが、SMBC日興証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、需要申告で当選したのに購入を辞退するとペナルティーが課されるため、この2社での需要申告は慎重にご判断ください。

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