複数証券会社のIPOスケジュールを一括管理する方法
複数の証券会社でIPO投資を行なっていると面倒に感じるのがスケジュール管理ではないでしょうか?
「IPO銘柄Aの需要申告を証券会社BとCで行なってDは見送る」
「抽選結果を証券会社Bで確認して、Cは明日発表、Eは後期型」
など、スケジュールと事実上のタスクを同時に管理する必要があります。
記憶に頼って行うことも可能ですが、年末のIPOラッシュのように複数のIPOが同時並行で並んでいて、かつ証券会社の口座も複数開設している状況では「IPO銘柄 × 証券会社」単位でスケジュールとタスクを管理するのが非常に煩雑になります。
管理人自身、
・需要申告の申込を忘れる
・資金移動を忘れる
・抽選結果の確認を忘れる
・当選や補欠当選したのに購入申込を忘れる
・無駄に何度も同じ証券会社にログインしてしまう
などの「ポカ」「失敗」を何度も繰り返しています。
とは言え、自分で専用のExcelを作って更新するのも面倒で記憶頼りが続いています・・・
そんな中、複数証券会社のIPOスケジュールを簡単に一括管理可能な無料サービス「IPO手帳」が株式会社Finsightからリリースされました。
こんな方にオススメ!
IPO手帳はこんな方にオススメです。
・複数の証券会社からIPOの抽選申込を行なっている
・家族口座も使ってIPO抽選を行なっている
・需要申告(抽選申込)や抽選結果の確認、購入申込を忘れたことがある
・タスクを完了したか記憶が曖昧で無駄に何度も同じ証券会社にログインしたことがある
IPOのスケジュール管理サービス「IPO手帳」とは?
今回オススメする「IPO手帳」というサービスは、株式会社Finsight」が提供するサービスで、「IPO銘柄 × 証券会社」単位で需要申告や抽選結果、購入申込のステータスを登録可能な無料サービスです。
さらに登録したステータス(例えば、需要申告「済み」など)に応じてメールが届くため、
・需要申告
・抽選結果の確認
・購入申込
を忘れている場合、しっかりとアラートが登録メールアドレスに届きます。
具体的な画面は下図の通りです。
1)新着IPO(需要申告の開始前)
まず、証券取引所で上場が承認されると「新着IPO」として表示されます。
#新規IPOの案内としてメールも届きます
IPO銘柄ごとに幹事証券が一覧表示され、この幹事証券会社単位で「購入意向」を登録可能です。
#会員登録時に開設済みの証券口座を登録しているため、未開設の証券会社では購入意向の選択はありません。
「未定▼」を選択すると「有り」「見送り」「未定」から登録可能です。
また「一括設定」を選択すると当該IPO銘柄の購入意向を一括で設定可能です。
(「このIPOは全て申込む!」「このIPOは完全に見送る」などの場合に活躍します)
2)需要申告期間中
「需要申告期間中」タブを選択すると、需要申告期間中のIPOが表示されます。
ここでは「需要申告を行なったか?」を登録可能です。
最初は全て「未」と表示され、購入意向と同様の形で「済み」「見送り」「未定」から選択可能です。
また、上図でも分かる通り、購入意向で「見送り」を選択した場合には、需要申告のステータス登録はありません。
#このタイミングからでも購入意向を遡って変更可能です。
右端には証券会社ごとに需要申告期間が時刻単位で表示されています。(資金移動の締め切りを把握するのにも使えます)
なお、需要申告開始後には、需要申告開始のお知らせメールが届き、需要申告の締切前には”需要申告ステータスが「未」のままの証券会社”が残っていると「銘柄名(銘柄コード)の需要申告はお済みですか?」というメールが届きました。
3)抽選結果発表
「抽選結果発表」タブを選択すると、需要申告期間が終了し抽選結果発表のタイミングになったIPOが表示されます。
#抽選結果発表後には「抽選結果の確認はお済みですか?」というメールが届きます
抽選結果も最初は「未」となっていますが、プルダウンで「当選」「補欠当選」「落選」「未」から抽選結果を選択可能です。
証券会社ごとの抽選結果発表日時も目安で表示されます。(火曜日発表の証券会社もあれば、水曜日発表の証券会社もあります)
4)購入申込期間中
「購入申込期間中」タブを選択すると、購入申込期間中のIPOが表示されます。
購入申込も最初は「未」ですが、プルダウンから「済み」「見送り」「未」を選択可能です。
証券会社ごとの購入申込期間も右端に時刻単位で表示されています。(こうして並べると締め切りの日付が違う証券会社もあります)
また、岩井コスモ証券のような「後期型」と呼ばれる証券会社にも対応済みで、上図では岩井コスモ証券は「抽選結果」に「後期型」と表示されて抽選結果の登録は行えません。代わりに抽選結果に関わらず「購入申込」のステータスを登録することになります。
購入申込期間が始まると「購入申込開始のお知らせメール」が届きます。
家族口座も登録・管理可能
IPO手帳では、家族の口座も登録が可能です。
具体的には、まず家族を登録して、その家族が開設済みの証券会社を登録します。
すると下図のように家族口座も管理可能です。
#下図では「妻」という名称で登録しました
配偶者や子どもの口座も使ってIPOに申し込むIPOに全力の個人投資家にも対応しています。
まとめ:IPO手帳は使えるか?
IPO手帳を実際に利用してみての感想は「使える」です。
ポイントは「IPO銘柄 × 証券会社 × 家族口座」単位でIPOのスケジュール管理・タスク管理が可能な点です。
スマホアプリではなくPCブラウザから利用可能のため、別ウインドウや別タブで証券会社にログインしながらIPO手帳を利用可能です。
利用登録も簡単で
・メールアドレス
・生年
・口座開設済み証券会社
を登録するだけです。(登録は無料)
「IPO手帳」は当サイトをご覧頂く方にはオススメのサービスです。
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