補欠当選から繰上当選しやすい証券会社はどこ?

 

IPOの抽選結果は証券会社によって名称等が異なりますが大きく分けて
・当選
・補欠当選
・落選
の3種類があります。

この中で一番中途半端な「補欠当選」になった際、補欠でも購入申込を行うか否か、悩む方も多いと思います。

そこで、補欠当選から繰上当選しやすい証券会社について検討してみました。

#2017年5月に内容を大幅修正しました。具体的にはSBI証券がIPO当選通知メールを開始したため繰上当選しやすい証券会社から除外しました。

繰上当選しやすい条件

補欠から繰上当選しやすい条件は、
1)抽選配分数が多い
2)当選者の辞退・キャンセル・購入見送りが多い
3)補欠当選者数が少ない
の3点が考えられます。

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1)抽選配分数が多い

これは、抽選配分で1,000枚配分している証券会社と、10枚しか配分していない証券会社では、1,000枚配分している証券会社の方が繰上当選しやすいという事です。

一見、配分数は関係ないようにも思えますが、仮に当選者のキャンセル率が3%だった場合、
・1,000枚配分の場合:繰上当選数は30枚
・10枚配分の場合:繰上当選数は0.3枚
となり、キャンセル率が同じと仮定しても10枚配分の場合は辞退・キャンセル・購入見送りが発生しない可能性もあります。

そのため、一定規模の当選者がいること=抽選配分数が多いこと、が条件となります。

#抽選配分の「割合」ではなく、物理的な「配分数」です。基本的には主幹事が該当します。

参考記事:
IPOで本当にオススメの証券会社
IPO情報サイトの「抽選配分数」予想はハズレが多い

2)当選者の辞退・キャンセル・購入見送りが多い

当然のことですが、補欠から繰上当選するには、当選者から辞退・キャンセル・購入見送りが発生する事が絶対条件です。

したがって、辞退・キャンセル・購入見送りが多い証券会社ほど、繰上当選の可能性が高い証券会社と言えます。

では、辞退・キャンセル・購入見送りが多い証券会社とは、どのような証券会社でしょうか?

一般論として分かるのは、
・資金拘束が緩い
・当選してもメール等での連絡がない
の2点です。

■資金拘束が緩い

「資金拘束が緩い」と言うのは、緩い順に
・買付余力ゼロ円でも当選可能(野村證券、岡三オンライン証券 など)
・需要申告後、抽選までの間で資金拘束がない(大和証券 など)
・同一資金で複数IPOに需要申告可能(みずほ証券 など)
・需要申告時に資金は一切不要なものの当選時に買付余力が必要(SBI証券 など)
・需要申告から抽選まで資金拘束有り(SMBC日興証券、マネックス証券 など)
という証券会社によって異なるIPOのルールです。

買付余力の裏付けがない当選者が多い野村證券と、資金拘束で購入資金の裏付けがあるSMBC日興証券では、当選者の購入率に差が発生しやすいと考えられます。

参考:IPO投資で資金が必要なタイミングに注意

■当選してもメール等での連絡がない

「当選してもメール等での連絡がない」というのは、当選した事に気がつかずに購入申込期間を過ぎてしまい、辞退扱い(実際には購入し忘れただけ)の発生率に大きく影響すると考えられます。

例えば、三菱UFJモルガン・スタンレー証券ではIPO抽選結果がメールで通知されません。

一方、野村證券や大和証券、SMBC日興証券ではIPO抽選結果がメールに記載されて届きます。(マネックス証券では抽選実施したのでログインして結果確認を促すメールが届きます)

実際、2017年5月まではSBI証券でもIPOの抽選結果を通知するメールサービスは存在しなかったのですが、管理人自身、2015年にSBI証券でインベスターズクラウドのIPO株で300株の繰上当選がありました。

SBI証券は抽選時の買付余力の範囲内で抽選が実施されるため、資金の裏付けがない当選は原則として存在せず、インベスターズクラウドは人気IPOでしたので「積極的な理由で辞退・キャンセル・購入見送りを行った」投資家が多かったとは思えません。

恐らく、IPO抽選結果の確認忘れによって購入申込期間中に購入しなかった(購入申込し忘れた)当選者が発生して、管理人のような補欠当選者が繰上当選出来たのではないかと予想しています。

#繰り返しになりますが、2017年5月からSBI証券はIPO当選通知メールを開始しました
#参考記事:SBI証券でIPO当選/補欠当選の通知メールサービス開始!

なお、みずほ証券では2017年2月からIPO抽選結果の通知メールが提供開始されましたが、「抽選結果通知メール(IPO等)」を「各種お手続き」から登録する必要があるため、まだ利用者は少ない可能性があります。

3)補欠当選者数が少ない

実態は掴めないものの「補欠当選者数が少ない」方が、当選者がキャンセルして出来た空き枠の抽選倍率が低くなり、繰上当選の確率が高くなります。

「実態は掴めない」と記載しましたが、実は、
・SMBC日興証券
・三菱UFJモルガン・スタンレー証券
では「補欠当選」と「落選」が一体化しているため、補欠当選者数が非常に多くなっています。

具体的には、
・SMBC日興証券では「当選」「補欠」の2種類
・三菱UFJモルガン・スタンレー証券では「当初当選」「次点」の2種類
しかIPOの抽選結果がありません。

この2社は、当選者以外が全員、補欠当選者ということになります。

参考記事:
SMBC日興証券の「補欠」は事実上の落選
証券会社で異なる「落選」の名称(IPO抽選結果)

まとめ:結局、どの証券会社で繰上当選しやすいか?

上述の条件をどの程度満たすかを一覧化しました。

証券会社 抽選配分数が
多い
資金拘束が
緩い
当選連絡が
ない
補欠当選者が
少ない
野村證券 ×
大和証券 ×
SMBC日興証券 × × ×
みずほ証券 ×
三菱UFJモルガン
スタンレー証券
× ×
SBI証券
(主幹事の場合)
× ×
マネックス証券
(主幹事なし)
×

 

以上から、
1位:みずほ証券
2位:野村證券
3位:大和証券
補欠当選でも繰上当選の可能性が(相対的に)高い証券会社と考えられます。

一方で、SMBC日興証券は
・資金拘束もがっちり
・当選の連絡もしっかり(親切なのですが)
・当選者以外は全員「補欠」
という悪条件が揃っており、主要証券会社の中では最悪の環境と考えられます。

また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は抽選結果の連絡がメールではありませんが、当選以外は全て「次点(=補欠)」のため、やはり非常に分の悪い抽選倍率と考えられます。

#さらにSMBC日興証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、当選したにも関わらず購入しなかった場合にペナルティが存在するため、辞退・キャンセル率が低くなる要素もあります。(参考:当選したIPOを辞退・キャンセルした際のペナルティ有無

 

補欠当選となった場合、補欠でも購入申込を行うか、その資金をSBI証券に移して少しでも当選確率を上げるか悩んだ際などには、補欠当選から繰上当選しやすいか?も参考にしてみてはいかがでしょうか?

関連記事:
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 - IPO当選のコツ

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